日産自動車株式会社に対し業界初のG99認証を発行

～EVの系統連系を推進～

テュフ ラインランドは、日産自動車株式会社（本社：神奈川県横浜市西区、社長：内田 誠）に対して、自動車メーカーとして初めて英国向け「G99認証」を発行しました。これにより、日産自動車の電気自動車（EV）は電力網（グリッド）と連携する「Vehicle to Grid（V2G）」技術の導入が可能となり、再生可能エネルギーの活用や電力料金の低減、カーボンニュートラルの実現に向けた重要なステップを踏み出されました。

V2G技術は、EVのバッテリーに蓄えた電力を必要に応じて電力網や住宅に供給することを可能にするもので、化石燃料依存の低減やカーボンニュートラルの実現に寄与します。

英国のグリッドコートG99とは、ENA（Energy Networks Association) が発行しているEngineering Recommendation G99という英国の電力配電ネットワーク（系統）に発電設備を接続するための技術規格です。ENAが作成したエンジニアリング推奨事項の1つで、特定の発電設備が電力配電ネットワークに接続する場合は法的に遵守する必要があります。これは、電気自動車を電力配電ネットワークに接続し、系統に電気自動車の電力を放電する場合にも要求されます。テュフ ラインランドは、G99に要求されている試験・適合確認を実施して証明書を発行しました。

再生可能エネルギーの利用が増加し、近年スマートグリッド（次世代配電網）の整備が進められ、電力系統と発電・蓄電システムをつなぐ系統連結の安全性評価がさらに重要視されています。同様の電力配電ネットワークに接続する規定は各国で独自要求がされている状況です。

テュフ ラインランドは、法規・規格の技術的な要件確認から事前試験の実施サポート、お客様が実施された試験結果の合否判定とレビュー、弊社認定試験所での認証試験の実施、認証書発行まで、日本のエキスパートと各国試験・認証エキスパートが協力して一貫した法規適合サポートを提供します。

今後も、テュフ ラインランドはグローバルな第三者認証機関として、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた取り組みを支えていきます。

◆日産自動車株式会社発表のプレスリリース
日産自動車、より手頃な価格の「Vehicle to Grid（V2G）」技術を英国で2026年に導入

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