テュフ ラインランドが認証した発電燃料用ブルーアンモニアが日本へ輸送
日本 | 27.04.2023
テュフ ラインランドの認証を受けたブルーアンモニアが、発電用燃料目的でサウジアラビアから日本へ輸送されました。これは、アンモニアという低炭素エネルギーの利活用が進んでいる中での一つの画期的な出来事と言えます。
今回のブルーアンモニアの輸送は、バリューチェーン全体を通して多くの関係者間協力のもと行われました。本アンモニアは、SABIC(サウジ基礎産業公社)アグリ・ニュートリエンツ・カンパニー(以下、SABIC AN)がサウジアラビアン・オイル・カンパニー(アラムコ)の原料ガスより製造し、アラムコ・トレーディング・カンパニーが富士石油株式会社に販売したものです。株式会社商船三井によってサウジアラビアから日本まで輸送され、富士石油の袖ケ浦製油所に搬入の後、発電の混焼用として使用されます。また本件では、日本オイルエンジニアリング株式会社が技術支援を行っています。
本アンモニアは、製造過程で発生するCO₂が分離・回収、後工程で活用され、温室効果ガスの排出を実質的に抑制できることから、ブルーに分類されます。
日本の経済産業省は、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けて、アンモニアを発電用および舶用燃料として順次段階的に活用する計画を発表しています。今般日本に到着した低炭素アンモニアは、アラムコとSABIC ANが、この低炭素燃料のグローバルな供給網を確立する取り組みの一環です。アラムコとSABIC ANは、初期段階に必要とするブルーアンモニアを供給する準備が整っています。
【ご参考】
1) アラムコ・アジア・ジャパン株式会社発表のプレスリリース
2) テュフ ラインランド ジャパンが発表した世界初のブルー水素とアンモニア製造の認証
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